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ブーピープ・バレイ鉄道の車輌たち

2輛の珍車とテーブルレイアウト


ブーピープ・バレイ鉄道の車輌たち
ゴブルディグーク氏のブーピープバレイ鉄道

 ブーピープバレイ駅へは たいへんカーブの多い道のりで 次から次へと変わる景色の中を アステリスク号はコトコト走り続けました。
 奇妙なお客さんのこともあったし ブーピープバレイ駅へ着いたのは もうとっくに 夕焼けが終わっている頃でした。
 青年は荷物をまとめながら聞きました。
「なぜ まっすぐな線路を敷かなかったのですか」
「なぜって まっすぐだったら早く着いてしまうじゃありませんか。この道のりがいちばん気に入っているのです」
 ブーピープバレイ駅の窓から漏れる光の中で ゴブルディグーク氏はアステリスク号に油をさしていました。
「こどもの頃を思いだしてごらんなさい。汽車のおもちゃであそぶ時 シュッシュッポッポシュッシュッポッポと言いながら おとうさんの背中だって テーブルの上だって 道路だって どんな所だって 見えない線路を敷いてあそんだでしょう。それと同じ気持ちなんですよ」

 アステリスク号のシューシューという白いためいきと ゴブルディグーク氏の点検の音がブーピープ谷に響きます。
 静かな夜です。




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